April 03, 2009

時の悪戯にあうもプロスケーターの肩書き・・・







現在日本にはAJSA(日本スケートボード協会)やGATEと言ったスケートボードの普及に努める団体組織があり、定期的に大会等を開催し、年間ランキングを決めたり 各々独自の基準で公認プロが存在したり・・・ボクシングで言えばWBAやWBC、スノボで言えばJSBAとSAJのような感じでしょうかね・・・
 GATEの方は後発の組織で動き出してから3、4年でしょうかね? なので現在日本のスケートシーンで活躍するプロスケーターの多くはAJSAでプロ資格を獲得して活躍してる人が少なくない・・・身近で言えば荻堂君もそうだし13mindの上田組長もAJSAのプロスケーターの肩書きを得て現在に至る・・・

 そのAJSAの公認プロ制度というくくりも2004年?に下記の理由で一度廃止になった・・・

>一部抜粋
真のスケートボーダーの称号は資格によって成立するのでなく、滑りで証明していこうと、協会も初心に戻って
皆さんのサポートをしていく決意をあらためて固めました。
今まではプロだから大会で賞金が出ると考えていた人も多いと思いますが、賞金大会に出場するから
アマチュアを辞めるという考えが今は世界の主流です。
プロという「資格」ではなく、プロフェッショナルという「称号」を得られるスケーターを1人でも多く
排出できる様にAJSAはレギュレーションを変更しました。。




 当時そのプロ制度の廃止ということで、賛否両論があり、それを目指していたスケーターにとっては
AJSAのサーキットに参加する意味を見失った者も多かったと思う・・・
うちのライダーの阿相 直樹もそのうちの一人で、2003年に東北チャンピョンになり2004年の第一戦での優勝を最後にAJSAのコンテストシーンから姿を消した・・・

 先日その2004年の第一戦のリザルトを改めて見てみたら、天候不良で予選の結果がそのままの順位になったようだが2007年のGATEの覇者で上田 豪の懐刀 プレミアムの豊岡 航生や今や雑誌に出まくりの安田 哲也を退けての優勝だった事に驚く(今頃w)







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と同時に“金を稼げるプロとは違うけど、やっぱりソコを目指してましたからねぇ・・・”とプロ制度の廃止を残念がってた彼の言葉を思い出す・・・
そして その頃を境にAJSAはプロ資格の廃止が原因なのか、はたまた時代の流れの影響なのか、年を重ねる毎に大会参加者は減少し、AJSA加入店舗も右下がりになりながら現在に至る。

 


 2009年・・・今年、5年間廃止されていたAJSAのプロ制度が復活する事になった・・・
AJSAの掲示板を覗いてみると“なにを今更・・・”という声も多く、かくいう俺も自身もそう思ってる内の一人だ・・・
なんせ阿相がプロを目指し、フリーターで金もネーのに各地の大会を遠征してた姿も見てきて、ようやく手が届くところで廃止になったワケですからね・・・

でも今回のプロ制度の復活に伴い、2003年〜2008年のプロ制度の廃止期間中にAJSAの基準を満たしてた者に対しては公認プロの登録が出来る事になった・・
その基準の中には各地区サーキットのチャンピョンも入っていて、阿相 直樹は2003年 東北サーキットのチャンピョン。


そう 時代の悪戯に翻弄されはしたけれど、この度プロスケーター阿相 直樹が誕生する事になりました・・・
まぁ プロと言ってもそれでメシを食っていけるわけでもなく、その肩書きでナニをするか?!になってくるんだが、この五年の廃止期間のうちに、彼は結婚して昼間は整骨院で働きながら、夜は整体の専門学校に3年通い、今年の春にほぼ首席で卒業して国家資格を獲得し、喰いっぱぐれない生きていくスキルを身に着け、限られた時間内でスケートを楽しんでいる・・・

あのままプロ制度が続いていればどうだったんだろう? と考えると、少なくとも今とは状況が違っていただろう・・・
ま どっちが良かったのかは阿相がもっとオッサンになってから答えが出ると思うのだが、時間はかかってしまったが、自分の目標を達成した彼を誇りに思うとともに新たなスケートライフを楽しんでもらいたいと思う・・・

もう少し暖かくなったら、プロスケーター阿相直樹のスケートスクールとか企画しますので乞う御期待!!!




aso