March 10, 2007

チョイ悪オヤジのクルージングボードの全貌・・・

 この俺の便所の落書もたまには興味を持ってもらえる内容も有るっつーことで、もう少しチョイ悪オヤジのクルージングボードについて掘り下げて説明しようと思う・・・


 まぁ ぶっちゃけ メーカーの人間じゃないし、米が最高!!!ってワケでもなく・・・
商品の開発力と性能は認めてるが、グラフィックは“売る気あんのか?”というモデルが玉にキッスでいい加減机の上に踏ん反り返ってるオヤジの意見じゃなく現場のライダー(千原さんや安藤輝彦)の意見を120%反映させてグラフィックも決めて欲しいもんだ・・・(かなり 余計なお世話な話しだが、来期のカタログを見たユーザーは“なんか 頑張ってるけど、スムースに関して言えば売る気あんですか?”と多くの人に言われるw)

くだらない前置きは置いといて、さて今回、Q&Aに質問があった“チョイ悪オヤジのクルージングボード”ですが

モデルの名称は“Live For This”座薬のような形状のパウダー用ボードだ・・・
(ノーズとテールの幅が2cm違うテーパードシェイプされた形状だ)

しかしながらパウダー用と言ってもピステンのかけられた圧雪バーンも普通に滑れるアイディアが盛り込まれている

開発には豊田 貢(プロスノーボーダー兼プロスケーター)や千原 裕輝(プロスノーボーダー)が関わっていて、発売まで三年の期間が費やされてる・・・

豊田 貢のこのボードのコンセプトがあるので、俺の意見と交えながらちょっと紹介しよう・・・

Live For Thisのコンセプト

>まずこだわったのが、“とにかく軽く、とにかく楽ちんに”ということ・・・
>その為にコア材やシェイプに多くのコダワリを加えました。
>バックカントリーでは上から下まで最高なパウダーライディングに恵まれる事などありえません。50度以上のアイシーなバーンやトタンのような斜面にザクザクの雪! まさに全ての雪質を一気に滑り降りてきます。



よくゲレンデでパウダー喰った! とか聞くけど、全面パウダーなんか確かにごく稀で場所やコースによっては圧雪されてたり色んな雪質な場合がおおいわな・・・


>その為にまずコア材はしなやかさのある“カーボンコア”を採用。さらに“カーボンチューブ”で奥行のあるしなりと軽さを加えた。



これは 千原さんも言ってたが、軽さだけを求めるならハニカムコアなんだが、踏み込んだ時のしなりがカーボンコアより無いので粘りを出すにはカーボンコアをあえて採用したそうな・・・
さらに、昔のヨネにはなかった粘りのあるしなやかさを出すカーボンチューブ・・・
今のスムースがよりウッドに近いしなりを出して操作しやすいのもこのチューブのおかげなのだ・・・

前回のBlogにエロ社長が“パウダー滑るならウッドコア派の我輩”というコメントを残してくれたが、その考えを覆すルーズな感覚が今の米の心材には採用されている・・・


>また アウトラインはノーズは深めのR、テールはストレート気味のRを採用しターンの導入時には抵抗が少なく、後半はスムーズな加速を求めました。


ようは ターンがしやすく抜けが早い・・・バートンのマロロ以上フィッシュ以下でTWELVEのTJ160cmにより近い形状だ。ノーズの幅298mm、ウエスト24、5mm、テール27、8mm(158cmのサイズスペック)


>ノーズのシェイプには柔らかい雪面を吸い込み浮力をアップさせる事を求めました。
表面は硬く中はモナカような雪面、サンクラスト(表面近傍にできる薄い硬い層)を掻き分けたりフレッシュパウダーでは気持ちのいい浮遊感を・・・
>面ツルな海をイルカが暴走する為の鼻っ面!北極の海で氷を破壊して進む船をイメージして3Dの形状にしています。

>セットバックは5cm スノーボードは後傾で乗るために後ろ側に。それに合わせてサイドカーブとキャンバーのピークもかなりテールに側にずらし、ターンのレスポンスと加速を良くするように設計しました。




以前千原さんのBlogに“浮力もグッドで前足にもしっかり乗れるサーフテイストに仕上がっております。ウインドリップに蹴り込んだ後はしっかり前足に乗ってダウン・ザ・ラインをキープしてください!” って事も書いて有りました・・・


>従来、ボードそのものの長さによる全体の浮遊感を求めた設計に対し、各パーツの形状、ノーズ、テール、ウエスト幅を考え、その差2cmのテーパードシェイプとしたことで、短くても十分な浮力が得られ、かつ操作性の良いボードに仕上がりました。
>“ちょい悪オヤジのクルージングボード”・・・最高です!!



以上豊田さんの開発コンセプトでした・・・

ちなみに雪面抵抗の軽減の為ノーズとテールのソールはスプーン形状になってるので、スケーティングや連絡通路のトラバースもしやすくなっているのです・・・


重量も軽く、ソールはヨネの最上級ISO NANOハイスピードシンタードストラクチャー仕上げで価格は¥94500

ちょっと高めだが、ゲンテンやTJよりは十分リーズナブル!
パウダーで遊ぶ為に一本持ってもいいと思います。




つか マジメに書くと疲れるわ! 金もネーけど乗ってみて欲しいので一本買っちゃいました!
事前の予約で貸し出し中なのでお気軽にどーぞ!!!


ちなみに3・4年前のヨネのイメージを持ってる人は全然別物なのでご安心を!!!